『西の魔女が死んだ』を読んで。残りの人生、好きなことをして過ごそう

日常

普段、あまり読書をしない私。

それなのに、この『西の魔女が死んだ』という本は、何度か私の人生の中に現れたことがある。

誰かがおすすめしていたり、何かの拍子に目に入ったり。

たしか、芦田愛菜ちゃんがおすすめしていたのを見たのが、きっかけだったかな。

そんなふうに、何度か出会っていた本。

そろそろ読んでみるか。

そう思って、手に取ってみた。

結果、読んでよかった。

読み終えた今、なんとも言えない気持ちと、いろいろなことを考えさせられた余韻が残っている。

三世代の女性、それぞれに共感できる

この物語には、まいちゃん、お母さん、おばあちゃんという三世代の女性が登場する。

そして不思議なことに、私はそれぞれに共感できる部分があった。

繊細で、いろいろなことに敏感に心が動くまいちゃん。

社会の中で働き、自分の人生を生きているお母さん。

自然に寄り添いながら、自分の暮らしを大切にしているおばあちゃん。

どの生き方もわかる気がする。

まいちゃんのように感じることもあるし、お母さんのように働く生き方もわかる。

そして今は、おばあちゃんのように、日々の暮らしを丁寧に味わう生き方にも惹かれる。

うちの子は、もうまいちゃんより大きい。

私自身も、まいちゃんよりずっと年上になった。

だからこそ、今回はおばあちゃんの側からも物語を読んでいたのかもしれない。

若い頃に読んでいたら、また違った感想になったのだろうな。

まいちゃんの気持ちも、わからなくはない

まいちゃんがおじさんを拒否する気持ち。

これも、わからなくはない。

頭ではわかっていても、どうしても受け入れられない人や、理屈では説明できない嫌悪感ってあると思う。

おばあちゃんにとって大切な人だからといって、自分も同じように好きになれるとは限らない。

私だって、同じ立場だったら、素直に受け入れられないかもしれない。

ただ、「死んじゃえばいい」という言葉は、やっぱり言ってはいけない気もする。

嫌だと思う気持ちと、相手に何を言っていいかは別のこと。

でも、感情が動いているときに、いつも正しい言葉を選べるわけでもない。

まいちゃんの気持ちもわかるし、だからといって、何を言ってもいいわけではない。

そんなことを考えた。

そして、あの場面でまいちゃんに対して、ただ「もっと大人になればいいのに」とは思えなかった。

自分にも、似たようなところがある気がしたから。

おばあちゃんとは、ちゃんと仲直りしてほしかった

やっぱり、まいちゃんには、おばあちゃんが亡くなる前に、ちゃんと仲直りしてほしかったな。

まいちゃん自身も、すっきりしなかったんじゃないだろうか。

もっと話したかったかもしれない。
もう一度、素直な気持ちを伝えたかったかもしれない。

でも、現実には、いつかまた話せると思っていた人と、もう話せなくなってしまうことがある。

そこが切ない。

ただ一方で、おばあちゃんはわかっていたんじゃないかな、とも思う。

まいちゃんの態度がどうであっても、根底に流れている「おばあちゃんが大好き」という気持ちは揺るがない。

怒ったり、反発したり、素直になれなかったりしても、その奥にある愛情までなくなったわけではない。

おばあちゃんは、それをわかっていたんじゃないかな。

きちんと仲直りできたかどうかと、相手を大切に思っているかどうかは、必ずしも同じではないのかもしれない。

そう思うと、少し救われる気がした。

強い意志を持って、自分で生きること

この本を読んで、印象に残ったことのひとつが、自分の意志で生きるということ。

自分で考え、自分で決め、自分の意志で生きる。

言葉にすると簡単だけれど、これがなかなか難しい。

人からどう思われるかが気になったり、見栄を張ってしまったり。

「こうしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と、自分で自分を縛ってしまうこともある。

私も、もっと自分の意志で生きたいと思う。

でも、強い意志を持つって、私にはちょっと難しいかもしれない。

家事だってあるし、やらなきゃいけないこともある。

やりたいことがあっても、気づけばスマホを触って時間が過ぎていたりする。

本を読みたい。掃除もしたい。ゆっくり昼寝だってしたい。

そんな小さなことさえ、思うようにできていなかったりする。

だからこそ、もう少し自分の時間を大切にしたいと思った。

誰かにどう見られるかより、自分がどうしたいか。

何かを頑張っている自分を見せることより、自分が本当にやりたいことをする。

そんなふうに過ごしていきたい。

残りの人生、好きなことをして過ごそう

ずいぶん前の作品なのに、古びた感じがしないのもすごいと思った。

生き方や人との関わり方、自分の気持ちとの向き合い方。

時代が変わっても、変わらないものがあるんだろうな。

普段あまり読書をしない私だけれど、この本を読んでよかった。

そして、読み終えた今、いちばん思っていること。

残りの人生、好きなことをして過ごそう。

もちろん、好きなことだけして生きていけるわけではない。

家事もあるし、仕事もあるし、誰かとの関わりもある。

それでも、人からどう見られるかを気にしすぎたり、「こうしなきゃ」に縛られたりする時間は、少しずつ減らしていきたい。

読みたい本を読む。
眠いときには昼寝をする。
自分が心地いいと思う暮らしをする。

そんな時間を、もっと大切にしていきたいと思った。

ところで、この物語。

三世代の女性それぞれに共感できたけれど、男性が読んだら、また違う感想になるのかな。

男性の方は、どんなふうに感じるんだろう。

読んだことがある方がいたら、ぜひ感想を聞いてみたい。

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